ファンタジー

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 俺の持つ超人的身体能力で投げたもんだから、打ち上げ花火の如く、さらには超速で上空へ突き進み、雲も突き抜けレオーネちゃんの姿は見えなくなってしまった。 「……」  あれ? やばい……やり過ぎちゃったかも……。  こんなに飛ぶとは思わなかったし、どどどどぅおーーしよぉぉぉぉぉーーー!!!  だ、だって俺、女の子とか殴れないし、これしか思い付かなかったんだってばよ……。  皆も上空を見つめ唖然としている。  これには流石のボルズさんも沈黙…………と思いきや、「スゲーな!」といい笑っていた。  いいのかよ!! いやいやいい訳ない!!  このままじゃどこまで飛んでくか分かんないし危険だ。すぐ助けに行かなきゃ!! 「ボルズさん、マリーさん本当にごめんなさい!! 俺助けに行ってきます!!」  俺はそう言い、レオーネちゃんが飛んでいった方向目指して飛び上がるため、両足に力を込めた。  しかし飛び上がる寸前、ボルズさんが俺を止めにきた。 「フジオ、ちょっと待て」 「で、でも!」 「フジオ、大丈夫だって! ガハハ、上見てみろ」  ボルズさんはそう言うと上空を指差した。  俺は指の先を追い上空を見上げる。 「!?」  すると、遥か上空で赤い光が眩いているのが見えた。
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