410人が本棚に入れています
本棚に追加
俺の持つ超人的身体能力で投げたもんだから、打ち上げ花火の如く、さらには超速で上空へ突き進み、雲も突き抜けレオーネちゃんの姿は見えなくなってしまった。
「……」
あれ? やばい……やり過ぎちゃったかも……。
こんなに飛ぶとは思わなかったし、どどどどぅおーーしよぉぉぉぉぉーーー!!!
だ、だって俺、女の子とか殴れないし、これしか思い付かなかったんだってばよ……。
皆も上空を見つめ唖然としている。
これには流石のボルズさんも沈黙…………と思いきや、「スゲーな!」といい笑っていた。
いいのかよ!! いやいやいい訳ない!!
このままじゃどこまで飛んでくか分かんないし危険だ。すぐ助けに行かなきゃ!!
「ボルズさん、マリーさん本当にごめんなさい!! 俺助けに行ってきます!!」
俺はそう言い、レオーネちゃんが飛んでいった方向目指して飛び上がるため、両足に力を込めた。
しかし飛び上がる寸前、ボルズさんが俺を止めにきた。
「フジオ、ちょっと待て」
「で、でも!」
「フジオ、大丈夫だって! ガハハ、上見てみろ」
ボルズさんはそう言うと上空を指差した。
俺は指の先を追い上空を見上げる。
「!?」
すると、遥か上空で赤い光が眩いているのが見えた。
最初のコメントを投稿しよう!