411人が本棚に入れています
本棚に追加
何とか服を調達した俺は海を目指した。
金がもったいないから歩く、歩く、ひたすら歩く。バス代くらいはある。でも今後何があるか分かんないじゃん。俺、そういうところはしっかしりてるから。
……はいはい。
そして、ようやく海へ着いた。なぜか誰もいない。
冬だからって誰もいないことなんてあるか? まあ見つかるとヤバイから良かったかな。
着いて早々俺は服を脱ぎ始めた。
何をするのかって、そりゃあ海といったら海水浴だ。海辺で全裸、これで泳がなかったらただの変態だからね。
まあ全裸の時点で変態だけど。
潮風が、俺の股間を、吹き抜ける。
はい! それでは『冬の海でも不死身なのか』実験スタート!
俺は勢いよく海へ向かい走り出した。
「うっひゃーーー」
初めて海を見た子どもの頃を思いだし、ついついはしゃいでしまった。そしてその勢いのまま海へ突っ込んだ。
海に足が触れ冷たさが伝わってきた。
でも不思議。心臓止まるくらい冷たいだろうと想像してたけど全然平気だ。
最初のコメントを投稿しよう!