不死身生活スタート

4/33
前へ
/377ページ
次へ
 何とか服を調達した俺は海を目指した。  金がもったいないから歩く、歩く、ひたすら歩く。バス代くらいはある。でも今後何があるか分かんないじゃん。俺、そういうところはしっかしりてるから。 ……はいはい。  そして、ようやく海へ着いた。なぜか誰もいない。  冬だからって誰もいないことなんてあるか? まあ見つかるとヤバイから良かったかな。  着いて早々俺は服を脱ぎ始めた。  何をするのかって、そりゃあ海といったら海水浴だ。海辺で全裸、これで泳がなかったらただの変態だからね。  まあ全裸の時点で変態だけど。  潮風が、俺の股間を、吹き抜ける。  はい! それでは『冬の海でも不死身なのか』実験スタート!  俺は勢いよく海へ向かい走り出した。 「うっひゃーーー」  初めて海を見た子どもの頃を思いだし、ついついはしゃいでしまった。そしてその勢いのまま海へ突っ込んだ。  海に足が触れ冷たさが伝わってきた。  でも不思議。心臓止まるくらい冷たいだろうと想像してたけど全然平気だ。
/377ページ

最初のコメントを投稿しよう!

411人が本棚に入れています
本棚に追加