410人が本棚に入れています
本棚に追加
なんだ……?
眺めているとそれが徐々に大きくなってくる……。
あ、あれは――!!
「レオーネちゃん!」
「レオーネ!!」
俺とデイルがシンクロして同時に叫んだ。
良かったー! 無事だったか!
「おーい! レオーネちゅわーーーん!!」
安心した俺はそう叫び手を振った。
ん? あれ、レオーネちゃん俺に向かってきてない?
みるみる内に急接近してくる。全身に炎のオーラを纏って猛烈な勢いで……。
これ、やっべーぞ!!
あっという間に目の前まで迫り、その勢いを乗せた色々ヤバそうなパンチが俺に向け放たれた。
「うわー!! 助けて、ワロえもーーん!!」
俺は無駄に叫びながら瞬時に両腕をクロスさせガードを固める。
拳がガードに触れた瞬間――辺りに激しい衝撃音が鳴り響いた。
「ぐはっ」
強力な一撃の圧力により俺の体は弾かれ、勢いは止まらず盛大に地面にめり込んでしまった。
最初のコメントを投稿しよう!