ファンタジー

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 なんだ……?  眺めているとそれが徐々に大きくなってくる……。  あ、あれは――!! 「レオーネちゃん!」 「レオーネ!!」  俺とデイルがシンクロして同時に叫んだ。  良かったー! 無事だったか! 「おーい! レオーネちゅわーーーん!!」  安心した俺はそう叫び手を振った。  ん? あれ、レオーネちゃん俺に向かってきてない?  みるみる内に急接近してくる。全身に炎のオーラを纏って猛烈な勢いで……。  これ、やっべーぞ!!  あっという間に目の前まで迫り、その勢いを乗せた色々ヤバそうなパンチが俺に向け放たれた。 「うわー!! 助けて、ワロえもーーん!!」  俺は無駄に叫びながら瞬時に両腕をクロスさせガードを固める。  拳がガードに触れた瞬間――辺りに激しい衝撃音が鳴り響いた。 「ぐはっ」  強力な一撃の圧力により俺の体は弾かれ、勢いは止まらず盛大に地面にめり込んでしまった。
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