410人が本棚に入れています
本棚に追加
ふむふむ、今回は体が炎に包まれなかったことから、レオーネちゃんは一応加減してくれたのだろう……って分析してる場合じゃないよね。
俺のこの状態……。
俺は今、地中に打たれた杭の如く頭を下にし地面に埋まっている。地上には足首だけ出ている状態だ。
我ながら綺麗に埋まったものだと感心する。
取り敢えず一応足を動かし、皆に生きてるアピールをしておいた。
よし、ではそろそろどなたか私を引き抜いてくれませんかね? 腕もクロスしたまま縮こまっちゃって動けまへんの。
引き続き足首をバタバタして、今度はた す け てアピールを実施。
「……」
バタバタ……。
「……」
「……」
すると地上から声が聞こえてきた。
「フジオっち元気そうだな!!」
おいっこらデイル!! 助ける気ゼロか!! ふんだ。いいですよいいですよ。自分で何とかしますよ。
俺は無理やり腕を動かし、強引に地中から飛び出した。
「だっしゃーーー!!」
ふん、俺に不可能はない。
って、どわっ!?
抜け出し調子に乗っていると、俺を目掛けて炎の弾丸が飛んできた。
最初のコメントを投稿しよう!