411人が本棚に入れています
本棚に追加
ほえ?
なんだ?
疑問に思いレオーネちゃんに視線を移す。
すると――レオーネちゃんは、先程まで立っていた場所には既に居なかった。
「……」
どこに……。
は!! このパターン……後ろか!!
俺が振り向くと、そこにはレオーネちゃんの笑顔があった。
宙に浮いた状態でどうにか体を動かそうと試みたが、無駄だった。
「もう遅いわよ」
耳元でそう聞こえた次の瞬間、俺は地面に仰向けで倒れていた。さらにレオーネちゃんが馬乗りになり、俺の首元に木刀を突き付けていた。
この一瞬で何が起きたのか、どう倒されたのか分からなかったが、レオーネちゃんの格闘術が半端ないことだけは分かった。
「勝負ありね!」
レオーネちゃんは満足げにそう告げた。
くはー、完全敗北でありんす。
すまんぜよ、師匠達よ。
マッスル瀧澤ここに死す……。
「参りましたー」
俺はそう言い、笑顔のレオーネちゃんに微笑み返した。テライケメンスマイルでな!!
その後、二人の勝負がついたのを確認しデイルが終了の合図を告げた。
最初のコメントを投稿しよう!