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やっとオワター!!
レオーネちゃんは俺の上から退いて立ち上がり、俺に手を差し伸べた。
「はい!」
「お、ありがと」
俺は差し伸べられた手を握り返して起き上がる。
「にしてもレオーネちゃん半端ないっすわー」
「いや、それは私よりもフジオよ。魔法無しであの動きと、タフさ……一体どうなってるの? 約束通り私が勝ったんだから、後でちゃんとフジオの秘密教えてよねー」
やっぱり覚えてましたか。でもまあ、別の世界から来たことと、俺の身体能力のことくらい話しても問題ないだろう……。
「しょうがないなぁ。そんなに知りたいなら教えてあげよう、富士男のひ み つ」
その後、『富士男のこと欲しがるぅー』をレオーネちゃんに向けて連呼しまくっていたら、レオーネちゃんがでっかい炎の玉を造り出し始めた。
あれれ?
そしてその炎の玉を無言で俺に放ってきた。
「うそ、うそっ! えっ、あ、ぎょわぁあああああぢぢあーー」
俺は燃えた。ただただ燃えた。
レオーネちゃんは『バカ!』の一言を残して皆のもとへ走っていった。
うっはー放置プレイですやん。火ついてますよー。これ俺じゃなきゃ死んでるけどね。
俺はレオたんを怒らせてはいけないということを学んだ。
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