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海はかなり荒れている。
すごい波だ。なんでサーファー居ないの? おかしくない? 居るのは今一番人生の波に乗ってない俺だけって、おかしくない?
俺は荒波の中突き進んだ。少し進むとだんだん水深が深くなってくる。
「うわっ!」
そこで急に荒波が襲いかかってきたため海の底から足が離れ、海の中に巻き込まれてしまった。
ちなみに俺泳げないけど?
これまじオワタ。
俺はそのまま呼吸もできず、何分間も荒波に揉まれ続けた。海水も大量に飲んだ。
がぁっ……く、くるし……。
……くないね。
うん、全然苦しくないね。不死身キタコレ!!
今の俺に呼吸は不要のようだ。もはや泳げないのなんて関係ない。
俺スゲェェェェェェ!!
だがしかし問題が発生した。調子に乗って海の中を浮遊して遊んでたら結構沖まで流されてきていた。
海岸がかなり遠くに見える。
焦る俺。
泳げないのなんて関係なくなかった。泳げない者にとってこの距離と波の高さはそう簡単に乗り越えられる壁ではない。
やばし……。
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