第3章

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「あ~あ。キタナイね…キタナイ…。キタナイ女はイラナイ…イラナイ。しょうがないから僕が少しだけ綺麗にしてあげる。」 地下通路に響く…グチヤグチヤと内蔵をかき混ぜる音…。鼻につく異様な臭い…。 「またかっ!」 「もうこれで7件目ですよ…。」 「いったい、どうなってるんだ!どうやっても犯人に行き着かない…。」 捜査は困難を極めてた。共通点は子供の手形と足跡。だが、子供の力で心臓を抉るのは考えずらい…。 現場は全部、地下通路。使われていない所と現在使われてい所、両方ある。特にルールがあるようにも思えない。 「嶋さん、今度は練馬区です。手口は同じ。被害者は男性。」 「これで、8人…。クソっ!」 嶋さんは、手にしていたタバコを握り潰した…。 新聞の一面は連続殺人の文字が連日飛び交い、今だ手掛かりさえ見つけられない警察を嘲笑うように、マスコミも週刊誌も、猟奇殺人の話題だらけだった。
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