第4章

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「ふ~ん。これで洗うと綺麗になるの? あっ、あの時の刑事さんだ。」 嶋さんと跡部が通ったのが見えた。 着いていこう。何だか気難しい顔してるなあ。若い刑事さんも浮かない顔してる。どうしたのかな。 警察署まで付いて来て、更に中まで入った。 「へぇ~。ここが刑事課っていう所か。みんな忙しそうだね。」 「おい、こっちに資料をくれ。」 おじさん刑事が言ってる。近くに行っておじさん刑事の隣に立つと、机の上に散らばる資料を覗いた。 「あっ!キタナイおねぇさんだ。あ~あキタナイなぁー。」 おじさん刑事は難しい顔をして資料を眺めてる。 「ねぇ刑事さん。そのキタナイおねぇさん、どうかしたの?キタナイおねぇさんはイラナイでしょ?」 嶋さんと跡部もホワイトボードの前で難しい顔をして何人かと話してる。 僕もホワイトボードの所に行って、貼られてる数枚の写真を見る。 「あっ、キタナイおにぃさんもいる。ねぇ刑事さん、キタナイおにぃさんもキタナイおねぇさんもイラナイでしょ?」 漂白剤の謎?なんだろう…。 刑事さん達の話はつまらない…。でもちょっと面白いもの見つけた! 窓際にいる刑事さん、やる気がないみたい…。仕事は一生懸命にしないといけないって、とうさまが言ってた。とうさまは一生懸命に仕事してる。 あの刑事さん、イラナイ…でしょ。
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