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この世界には悪魔がいました。
悪魔は夜にしか活動出来ないが生まれつき力が強く、人の心臓または目を好んで毎晩人を襲いました。
そんなある日1人の男が悪魔をこらしめました。
その男はこの国の王子様…否
この世で一番、悪魔に近くそして心無い男だった。
「…!はぁ…はぁ……何、今の夢。」
確か小さい頃読んでた絵本の内容だったけどすごく怖かったような…
「おはよぅ…」
「おはようミーナ。もう体大丈夫なの?」
「体?そういえば私、気絶してしまったんだね。全然覚えてないな」
昨日玄関前で気絶してからミーナの母親はミーナを家の中まで運びベットに寝かせたのだった。
一度目を覚ましたが疲れがたまっていたのかすぐに寝てしまったらしい。
ミーナは朝起きてから学校に行く準備をし、朝ごはんを食べ家を出た。
「行ってきます…」
「行ってらっしゃい。…どうしたのミーナ?元気ないわよ?」
「そ、そんなことないよ!じゃ、行ってきまーす!」
ミーナは昨日殺された友達は絶対来ないものだと思うと不安で仕方なかった。
まだ17歳のミーナには辛くそして悲しい現実だった。
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