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「萌えなくとも構わんさ。少年。
だが、これだけは覚えておくと良い………この私を敵に回すよりも味方に付けた方が、後々になって楽に立ち回れる。生活上、とても不便が少ないんだよ。それだけは教えておくよ」
小動物を食らう肉食獣の吐息が聞こえた。
そのリーダーシップは清濁を併せ持っていた。
「少年。私は私を信頼する人間には心強い人間なのよ。君、名前は?」
脅迫めいていても、美人は美人だな。
「一年の無神 鮎夢です」
扉を開けながら、穂高先輩は何事もなかったかのように、手を振って見送ってくれた。
「ライトの件は、教えてくれてありがとう。早速、直しに行くことにするよ。おい、榊マリコ副会長、緊急の報告がある!」
生徒会室の扉はそして閉じられた。
「失礼しました」
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