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構わず喋り続ける千年。
「人の不幸を効率よく集めるために、新しい倶楽部活動を作りませんか?」
「倶楽部? じゃなくて、さっきのは」
「研究会か同好会スタートではありますが、倶楽部活動を作ることも出来るそうです。
名前は………そうですね。
仮に『学生秘密捜査研究倶楽部』、略して『秘密倶楽部』とでもしましょうか。
表向きは、学校内での覆面アンケート調査を元に、学生生活の改善を試みる慈善奉仕活動を主とした倶楽部活動として申請しておきますね」
「何だそれ。そんなんで通るかよ」
「通りますよ。生徒会長には大きな『貸し』がありますからね」
「ああ………」
千年に手を引っ張られる。
不幸かと言えば、きっと多分、幸せなのだろう。
「そうと決まれば行きましょう!
部長は知名度の高い私が受け持ちます。副部長と会計、お願いしますね。
顧問は、穂高生徒会長にそれらしい人がいないかご相談しましょう!」
楽しい遊びに、誘われる感覚。
凶兆か、吉兆か。
不幸と幸せに彩られた、学生生活、初めまして。
「その前に一つ聞きたい」
「何ですか? もう不幸を見付けたのですか?」
満潮の期待を輝かせているところ、言い出し辛いが……
「メールアドレスを教えてくれ」
<謎×壱『挨拶の盗人』fin>
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