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次の日、店にやってきた如月は、仕事を店の奥にある事務所に入る。
「店長、失礼しまーす」
店長、如月に気づくと手を上げ会釈する。
「やっときたか、早速これを渡そう。
今日から君は、社員だ。
おめでとう」
と言った店長は、顔を一瞬外に向ける。
そして、言葉を続ける。
「それで、早速なんだが……今日から深夜業務を頼みたいんだが……」
店長、額に冷や汗をかいている。
「店長?
どうしたんですか?」
「実は、これは社員になるまで誰にも言わないトップシークレットが、あるんだ。
それが……」
「それが…?」
店長の言葉を復唱する如月、店長の目を見る。
「それが……、アレが出るんだよ」
店長、言いながら手を軽く付だし、手首は下にたらしている。
「えっ………?
アレって……
幽霊ですか?」
「駄目だ!口にしては駄目だ。
アレは恐ろしい!
いいな、アレをそうやって二度と呼ぶな。
解ったな?」
「あっはい」
如月、顔を歪ませながらゆっくり頷いた。
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