112人が本棚に入れています
本棚に追加
/568ページ
「…ただいま」
誰も居ない自宅に入ると、自室に籠る。
エイタと会う勇気が無かった。
政宗は、エイタにかける言葉が見つからないのだ。
時計は完成させていたが、
骨で出来た長針と短針を小さなガラス容器の中に入れた。
丸いガラス容器の中で、小さく揺れているが、
保護のために液体が入っていた。
液体は、骨が割れるのを防いでいた。
政宗は時計と容器を持つと、一階へ降りた。
「茶屋町、二千翔さんに渡して欲しい。
それと、これをエイタに渡して良いか聞いて欲しい」
一階で、茶屋町は洗濯をしていた。
「一緒に渡しましょう、呼んでいますから」
政宗も洗濯をすると、キッチンに入り、
クッキーを焼いてみた。
紅茶も用意してみる。
一般女性は珍しく、何を出していいのか分からない。
最初のコメントを投稿しよう!