第三章 開かないドア

3/28
112人が本棚に入れています
本棚に追加
/568ページ
「エリー、これは何だ?」  政宗はエリーを回収すると、 少女の姿のロボットに搭載していた。 エリーは自分の足で歩き、政宗に近寄っていた。 「分かりません、 お預かりの品なのです」  政宗は、今も両目を包帯で塞がれている。 透視ができないので、手で触れてみたが、 表面には溝ひとつ無かった。 「父ちゃん、 この金属が問題ではないのか?」  時宗は、エリーを見ると照れていた。 エリーはロボットで、人形ではあったが、 どこか愛らしい。 エリーは、政宗の趣味で、 人形師にボディを作って貰っていた。 表情は変化しないが、 見る角度で表情が変わって見えた。
/568ページ

最初のコメントを投稿しよう!