第三章 開かないドア

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「いや、確かに貴重な金属ではあるけど、 この形にする意味がない」  中に、何かがある。  茶屋町は、この四角を残して、 処分してしまっていた。 使えるものは、ほぼ無かったという。 茶屋町は、巨大なタイヤのみ、 何故か記念に取ってあった。 「からくり、かな」  茶屋町の一言で、 政宗は、パネルを移動できるか確かめていた。 すると、薄くスライドする部分があった。 「なるほど」  少しずつスライドさせると、やっと小さな穴が開いた。 政宗は、中を確認しようとして、 ふと気が付いた。 見えていない。 「茶屋町、中に何があるの?」  音が反響しないので、 音でも判断ができなかった。
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