第三章 開かないドア

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「やはり、 ノエル君の不調の原因は、心臓でしょうかね。 政宗君、作ってみませんか?」  加賀の言葉に、 何を作れと言うのだと、政宗が端末を見る。 すると、心臓をデータ化した図が出力されていた。 心臓は生き物のようだ、 しかし、その動きには法則がある。 この大きさで、 機能を備えたモノは作成可能だが、 制御を加えると別のシステムが必要となる。 制御システムは躰の中に入れるのは、難しい。 ならば、 制御は脳の指示に任せ、 機能のみを入れるのならば可能であった。 「…作ってみましょう」  政宗は、ノエルの心臓を作る決意をしていた。
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