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天気は快晴で見合いには絶好の日だ。
信号が赤になり停車すると、ちょうど電話が鳴った。
相手は父だった。
「もしもし」
『聡か、もう着くのか?』
「ああ、思ったより長引いてしまったんだ。今向かってるよ」
『そうか。宮島さんはもう待ってる。なるべく早くな』
「わかった。じゃ」
それから順調に進み、渋滞に巻き込まれることもなくホテルに到着した。
最上階のラウンジにいるとのことで、最上階をめざす。
『sky openness ? スカイ オープンズ-』
それが、この最上階のラウンジの名称。
足を踏み入れれば、名前通り、開放感あふれる空間で、天気の良い今日は、光がいい感じにこの場を照らしている。
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