scene.4

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ウエイターが近づいてくると、それはもう何度も目にした人。 別に知り合いではないけれど、何度も利用すれば顔くらいは覚えられる、互いに。 「朽木様、いらっしゃいませ」 「来てる?」 「はい、ご案内します」 ウエイターが静かに案内してこの場を去ると、俺は既にそろっている人見る。 両親と向かい合わせに座る宮島家。 きっと奥に座っている女性こそ、自分の見合い相手、宮島綾乃さんであろう。 「すいません、お待たせしました」 父は、やっと来たかと若干呆れて、宮島の両親は少しテンションが高く 「まぁ!あなたが聡さんね?」と母親の方が興奮していた。 綾乃さんはと目を向けると、緊張しているのか、うつむいて顔があまり見えない。 そういえば、見合い写真見ておいてって母さんに言われて忘れてた。
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