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ムーちゃんは、テレビの後ろで背中を伸ばし周りを見渡しながら思った。
ママの事は、ちょっぴり知ってるから安心だなぁ。
子供は苦手だけどユウ君は、意地悪そうには見えないし安心かもなぁ?
すんなり出て行って可愛がってもらおうか?
それとも…
もう暫く様子を見た方がいいかな?
どうせ、捨てられたんだからさ。
でも、あんなに可愛がってくれてたご主人様
悪い人じゃなかったのになぁ
いつも、一緒だったのに……
もぅ、ムーちゃんの心は複雑で何がなんだか分からない。
ムーちゃんなりの号泣をこらえてた。
悲しくて悲しくて………
こらえながらも、細い声で『ニャーオン』と。
部屋は、昼間の太陽のお陰でポカポカなのにムーちゃんは、ブルブルと震えてきた。
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