ユゥ君とムーちゃん☆

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ムーちゃんは、テレビの後ろで背中を伸ばし周りを見渡しながら思った。 ママの事は、ちょっぴり知ってるから安心だなぁ。 子供は苦手だけどユウ君は、意地悪そうには見えないし安心かもなぁ? すんなり出て行って可愛がってもらおうか? それとも… もう暫く様子を見た方がいいかな? どうせ、捨てられたんだからさ。 でも、あんなに可愛がってくれてたご主人様 悪い人じゃなかったのになぁ いつも、一緒だったのに…… もぅ、ムーちゃんの心は複雑で何がなんだか分からない。 ムーちゃんなりの号泣をこらえてた。 悲しくて悲しくて……… こらえながらも、細い声で『ニャーオン』と。 部屋は、昼間の太陽のお陰でポカポカなのにムーちゃんは、ブルブルと震えてきた。
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