ユゥ君とムーちゃん☆

12/46
前へ
/46ページ
次へ
その時、ムーちゃんには聞こえたのです。 優しい天使の声が……… 『ムーちゃん、よく聞いてね。 ムーちゃんのご主人様も今頃、泣いているわよ! とても、愛おしいムーちゃんを手放したんですもの。 捨てられたんじゃないのよ! どうしても飼えなくなり、この1ヶ月余りムーちゃんを可愛がってくれる人をずっと捜してたのよ! ここのママなら安心だわと思って頼んだのよ。 ご主人様は、ゴメンね!と何回も言っていたわ。 だから、捨てられたんじゃないのよ』 ムーちゃんは、寂しくなり声も出ない。 ただ、ただ涙が溢れて止まりません。 声にならない声で「ニーャーォーン」 涙を流したのでした。  
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加