第1章

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「うぅぅ…寒い…。」 ひんやりとした空気が、肌をさすように伝わってくる。 できるだけ外の空気に触れないようにと、布団をかぶろうとした。 しかし、布団がまるで板のようにパリパリになっていた。 やむを得ず布団からでる。何故か、ものすごく静まり返っていた。 「この時間帯ならみんな起きてると思うんだけど…。」 そう思い、時計を見る。時刻は6時丁度で止まっていた。 「あれ…時計の電池って切れてたっけ?それと…」 自分の格好を見る。これでもかというほど厚着をしてた。 「自分の格好って何でこんなに厚着してるんだ?」 色々と不思議なことをしてる自分変に思っていると、お腹がなった。 「そういや、お腹減ったな…一階の広間に朝ごはんができてるはずだし、食べにいくか」 自分の部屋をでようとドアノブに触れる。 「つめった」 ありえないほど冷たかった。その冷たさに耐えながら扉を開く。 扉は、半分程しか開かずしかも上から何か白い粉っぽいような何かが落ちてきた。 「これ……なんだ?」 触れてみると雪の様に溶けてしまった。 「雪?………まさかね」 とりあえず、この白い何かはほおっておいて早く朝ごはんを食べよう。 そして、一階へむかう階段のほうへと足を進めた。 階段を降りようとすると転んだ。 「いててて…」 前を見る。しかしそこは一階ではなかった。まだ、二階だったのだ。 「あれ?たしか階段を降りたはず…」 そこまでいいかけて、今初めてこの状況にきずいた。 「な…何だよ、これ」 そこには、一階へ降りるための階段が氷で埋まっていた。 ただ、唖然とするしかなかった。 そして理解できなかった。 今、いったい何が起こっているのか…
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