初見

5/5
前へ
/26ページ
次へ
星十朗の過去※暗い.血.等あります。短くする為変な所多々ありますw ===(←このマークは月日の流れです) 拙者は…星十朗…死神…人形を壊す存在…。 元々備わっていた忍の能力。人形壊しは人間の目の無い所で…静かに…暗殺。 …己が傷を負っても、他の死神がいなくなっても…何も感じなかった。 === 今日はあの人形を破壊する。1人になった瞬間、短刀を投げた……「ガハッ」己が血を吐く。あの人形は囮だった様だ…人形は複数…直ぐにその場から離れる。体のあちこちにナイフが刺さり、動きが鈍い…それでも追手を振り切った。――目の前が歪み揺らめいた―― === ……室内…何処だ? 「目が覚めたか。毒が回ってたみたいだぞ」声が発せられた方を横目で見ると、人形がいた。体が動かない… 無警戒な人形は、ペラペラと自分の事を話していた。 生前は忍者で、今は陶器作りをしている…心残りはもうすぐ叶うらしい。 === 拙者の体が動く様になった。何故かこの人形は壊さなかった。人形が「またな」そう言っていた… === 木々を飛びはねて移動する。様々な声が聞こえた…死神、人形、人間、動物、… あの人形の言葉を思い出す。"話して相手を知れば面白いぞ" …聞こえた音を聞き入れた… === 拙者は“幻影の朱雀”と呼ばれ、同じ時期に“駿足の白虎” “豪傑の玄武” “知謀の青龍”と言う通り名の死神がいたらしい。 === “知謀の青龍”を見つける…針と糸を操り罠を仕掛ける戦法。倫之助と言う名…存在を確認。 恋に落ちた彼とは会話をした…恋とは人を変えるものだと感じた。 “知謀の青龍”の名を捨て、オズワールと名乗るようになった彼は…笑っていた。 === 知らぬ間に、あの人形の家に来ていた…夜なのに灯りが点かない…よく見ると暫く使われていない感じになっていた。あの人形は消えた様だ… 目から涙が零れる……会えない事が悲しかった。 === 雨が、川が、冷たい。太陽が暖かく眩しい。感覚が出てきている…傷が痛み、苦しさを知った。 時と共にそれは大きくなる …壊した人形と見捨てた死神に懺悔… “幻影の朱雀”は姿を消したimage=496151125.jpg
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加