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言うべきか、様々な事件が起こっていることがよくわかった。ざっと見ただけでも、スラムの一区画に大勢の血塗れ死体が並べられていた、誰かの家が爆弾らしきもので破壊された、外で獣の被害に遭った街灯の一員及び一般人のこと、動き回る腐乱死体の噂、多くの宝玉が盗まれている等々、景気が良いのか悪いのかさっぱりわからない。その中で一際目を引く記事があった。
「調査依頼、か」
曰く、どこかから悲鳴が聞こえてくるが聞こえたと思われる方向に行っても何もないということがここ数日続いているらしい。それで天使が重い腰を上げる前に原因を解明しておきたいとのこと。しかし天使とは何だ? まあいい。依頼者はヨシ都市長。原因を解明したものには報酬として金貨三十枚を予定、また有益な情報にも別途報酬を渡すとか。
「……どこからか聞こえる悲鳴ねえ」
さっき聞こえた悲鳴はこれだったのだろうか。もしそうだとすれば気になるな。報酬もかなり出るし、仮にその報酬がなくともしばらくは持つ。行ってみる価値はあるか。
「こういうのは早い者勝ちだし、善は急げだな」
そう思い、依頼の受付を行っているという下層役場なるところへ向かおうとしたのだが場所がさっぱり わからない。新聞を隅か
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