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「信用できるのか?」
「上に行くやつは俺たちみたいに依頼を受けに行くやつ含め結構いる。真面目に勤めたほうが物をかっぱらって売るより稼ぎがいいのさ」
「それはまたわかりやすい」
まあ銀貨一枚とはいえ確実に稼げる仕事だ。それに対して下手に物を盗ったりすれば一時的に懐が潤ってもその後の稼ぎが無くなる。どっちが得かは余程の馬鹿でもなければわかることか。
「そういうことなら素直に銀貨一枚くれてやることにしよう」
「そうしたまえ」
そんな話をしながらも居住区の奥に向かって進んでいたのだが、段々と周囲の建物が減ってきているのを感じていた。逆に売りにも出ていない割に手入れだけは行き届いた空き地が増えていく。
「なんだか雰囲気が変わって来たな。この辺りは居住区じゃなかったのか?」
「そろそろだからさ。身を隠す場所が多いと不都合なことでもあるんだろう」
「なるほど」
納得しかねる部分もあったが文句を言う必要も感じなかったので放っておいた。それよりも早く依頼を確認してさっさと調査を
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