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してくれそうな人を探してたんです。でも何人か声をかけたんですけど誰も取り分が減るからお前なんかいらないって。でもお金がいるから、あっちで誰か通るのを待ってたんです」
「借金か、いくらだ?」
「金貨十五枚です。でもみんなそんなにくれてやるわけないだろって……」
そこで断られたことでも思い出したのかまた泣き始めた。しかし摩天楼にも借金取りなんてものがいるのか。つくづく外との違いが分からなくなってきた。そんな益体もないことを考えていると狗神がポンと肩を叩いて来る。
「どうした」
「いや、どうするよ?」
まあ、そうだろうな。仲間にしてくれと言って来たのだからどうするか考えなければならない。
「この辺りに詳しい狗神さんに聞きたいんだが、こいつの素性に心当たりはないのか?」
「流石にここに住む一人一人のことまでは知らないさ。とはいえ借金取りに追われているとなれば面倒なのは間違いないさ。ここの借金取りはろくなのがいないからな」
借金取りにまともなやつなど居るのだろうか。いやどこかには
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