後篇

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 そろりと視線を向けると、 言ってしまったことへの照れ隠しなのか、 手で口を押さえている主将さんの姿に確信を持った。 (こ、ここはもう訊くしかない…!)  意を決して口を開く… 「あの、好…」 「お前のこと」  僕と主将さんの言葉が重なる。 「?……僕?」  首を傾げると、主将さんの視線が僕に向けられた。  真剣みを帯びた瞳に、 僕は恥ずかしさを覚えながらも逸らせないでいた。 「いつからかは、良く分からないんだが…。気が付いたらいつもお前を目で追っていた」 「僕…ですか?」 「ああ」 (――え、ちょっと待って?好きって……主将さんが僕の事を――!!?)  理解してもこれが現実なのか夢なのか…、 一瞬頭の中が真っ白になった。
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