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そろりと視線を向けると、
言ってしまったことへの照れ隠しなのか、
手で口を押さえている主将さんの姿に確信を持った。
(こ、ここはもう訊くしかない…!)
意を決して口を開く…
「あの、好…」
「お前のこと」
僕と主将さんの言葉が重なる。
「?……僕?」
首を傾げると、主将さんの視線が僕に向けられた。
真剣みを帯びた瞳に、
僕は恥ずかしさを覚えながらも逸らせないでいた。
「いつからかは、良く分からないんだが…。気が付いたらいつもお前を目で追っていた」
「僕…ですか?」
「ああ」
(――え、ちょっと待って?好きって……主将さんが僕の事を――!!?)
理解してもこれが現実なのか夢なのか…、
一瞬頭の中が真っ白になった。
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