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意識を取り戻した時、俺は貴族のような出で立ちの男の前に跪いていた。いや、これはこの国の王だ。そうそう確か魔王がでたとかでないとか……。
「よくぞきた、勇者寝楽之助よ。なんじに魔王討伐の使命を与える。この国の平和を取り戻すのじゃ!」
「はぁ……何というか……」
「これで旅支度を整えるとよい」
俺は国王から銅貨100枚程度受け取った。日本円にして何円くらいだろう?そんなことを気にしていると、俺はあることに気がついた。国王が全く身動きしないということだ。
細かいことは気にせず、衛兵の横を通り過ぎると階段を降りた。
「何だあれは?」
何ということだろうか。上を向くと天井がなかった。空もなかった。俺そっくりの人間が覗き込みながら何かを言っていた。
(これからゲーム実況する。このキャラを裸でクリアさせてみせるぞ!)
どういうことだ?裸って……そう思うや否や俺は勝手に服を脱ぎ始めた。そしていきなり衛兵らと戦闘になった。
「公衆の面前で裸になる破廉恥極まりない男め!」
「いや、これには深い事情があって……」
「これが全てのはじまりだった。」
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