夜のマンション

15/15
前へ
/17ページ
次へ
何もしなければよかったのにな。 あの時、エレベータで僕達を殺せなかった時点で逃げてればよかったのに。 僕達に手を出さなければ ただの悪霊でいればよかったのに。 でも、今更どうでもいい。 死んだ理由も悪霊になった理由もこの世の未練もどうでもいい。 興味ない。 救う気なんて最初からない。 「何も語らずに消えてなくなれよあんた。」 僕はそれなりに強い力で親の霊をぶん殴った。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加