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「なあ忍、
まだ半年あるが、
ニューヨーク行かねえか?」
アズを拾った場所であり、
刺青の世界大会が開かれるニューヨークで仁は世界一の名を獲ってきた。
もちろん次は忍に獲らせるつもりでいる。
突然の打診に驚いたのか、
箸の先からタラの身がこぼれ落ちた。
「は? 何いってんですか仁先生。
俺なんかまだ無理です」
「別に一発で獲る必要はねえだろう。
雰囲気をみて、
世界のやつと語ってくりゃいいさ」
ふっと笑って言えば、
神妙な顔をした忍がじっと見てくる。
「アズも連れて行くぞ。
里帰りもしてないしな」
畳みかければ、
アズを見た忍が仁に向き合った。
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