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――忍は好きだもんなあ、
ぶっといの、
好きだろ。
ほら
特定の相手をつくってこなかったせいか、
感覚が麻痺していた。
愛と呼べるものもなく執着でもなく、
紐解けばペットというのがしっくりくるような気がする。
反抗しても躾れば必ず従いなついてくる。
『せん、
せ……拡げた、
から。
もう平気……』
幼く未発達な下肢をぴんと勃たせたまま、
大胆に肘に両足をかけて誘ってくる。
夢の中の忍は仁だけを欲していた。
邪魔がはいったのはいつだったか、
東道組の組長が舎弟を連れてきたあの日から狂いだした。
同行していた坊主が、
今じゃ全国を仕切る光堂会の若頭にまでなるとは思いもよらなかった。
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