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第1章
「さようなら」
俯いたまま 彼女は そう 呟いた
俺は 突然の出来事に 驚き 暫くの間
その場に 立ち尽くした
頭の中は 真っ白になり クラクラと
目眩の様な感覚に 襲われた
な 何か 言わなきゃ 必死の思いで
喉から 絞り出す様に 発した言葉が
「えっ? どうして?」だった…
すると オドオドしている俺の事を
冷やかな目で見て ニッコリ笑うと
「さようなら」
再び そう 告げだのだった
呆然と立ち尽くす 俺を横目に
無表情のまま 彼女は部屋から
出て行った
1度も 振り返る事無く・・・
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