自我が醒める時

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図書館であらかた宿題を終わらせ、時計を見ると時刻は16時。 日も沈みかけ夕刻となっていた。 駅前にある占い館を通り過ぎようとした時だった。 肩より長い茶髪に、背の低い女性が話しかけてきた。 服装はローブのようなワンピースを着ている。 「今だけ特別に無料で占いが出来るの。良かったらいかが?」 疑わしくないわけでもないが無料という言葉に弱かった。 やばそうなら途中で逃げればいっか! 「じゃぁ、お願いします。」 「そうこなくっちゃ!でわでわ、早速生年月日とお名前書いてください。」 生年月日と名前を渡されたボールペンで素早くB5サイズの白い用紙に記入した。
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