自我が醒める時

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「貴女は両親とあまり仲良くありませんね?」 当たってる…。 「はい…。」 「そして何事も白黒をつけたがる性格です。 今、貴女は未知なるもの、この世の不可思議な事に直面しています。 迷路に入ってしまったかのように、真実と虚実の判別もできなくなってしまっている。」 思い当たる事は、ある。 「でもね、それはほんの入り口にしか過ぎないんですよ。 実は私、霊能者なんです。 そして人の能力開発も行なっている。 素質のある方々が何人も開発され、霊視できるようになったり霊力を使って浄霊や、除霊、使役できるようになったのよ。 私の力で貴女の素質を試してみませんか? ただし、開発した後どうするかは貴女しだいです。 努力はもちろん必要ですよ」 開発されれば、私は… 「貴女だって、後ろのエメラルドグリーンの髪の彼に守られてばかりでは嫌でしょぅ?」 「彼って……男なんですか??」 精霊というくらいだし、性別はないとてっきりそう思いこんでいた。 「貴女と同じくらいの男の子が見えるけれど。貴女を一生懸命守ってあげているみたいよ。」 う、うそ… 「あなた、霊団に目をつけられてるわよ。」 「霊団!?」 全く知らない事実だった。 「霊団とは低級霊体の団体さんの事。そいつらに毎日狙われてるところを彼が1人で頑張って助けてくれてるみたい。 やられっぱなしでくやしくない? 力のないものは見捨てられるわよ?」 見捨てられる…?ヤダ… 守ってもらうだけなんて、ヤダ 「お願い…し…」
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