忍び寄る闇

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「くそ…っ」 霊達が彼女に取り憑かないように追い払う。 風を操り、竜巻を巻き起こす。突風で吹き飛ばした。 彼女の鎖が邪魔だ。 負の気が自分の感情を支配していく。 正直、霊団より何よりそっちの方が怖かった。 この闇に呑まれたら怨霊となる。 抵抗しながら彼女に寄り添う。 彼女はマンションの屋上に座り込み一人で泣いていた。 俺は、頭をなでてやるしかなかった。 彼女ははっと振り返り俺を見た。 「穿…?」 「俺が視える?」 「うん。」 突如かなりの数の霊団が現れた。 一人でこの量だとかなりキツい。 嬉々と蠢き狂った魂達が二人を襲う 動物の霊、ヒトの霊様々な霊がひしめき合っていた。
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