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自分の事より他人の事なんだなコイツ…。
「とりあえず自分家に戻れよ。流石に母親も頭が冷えてるだろ。」
「うん…。わかっ…た…。」
家に戻ると流石にドアの鍵は開いていた。
母親は先に寝ている
あの母親は一体何がしたいんだと穿は頭を抱えた。
紫乃はお風呂も入らず自身のベッドに倒れた。そして携帯を取り出して誰かにメールをする。
「穿…。」
「どうした?」
「あなたはしばらく凛さんの所にいて。」
「…え?」
「私の側に今はいないで。落ち着くまで。私のことは守らないでいい。凛さんには事情を説明しておくから。」
俺の力は信用ない訳…か
「……わかった。」
紫乃はそれを聴いて安心したのか、寂しそうな顔をしながら直様眠りについた。
寝顔を見る。
行かなきゃコイツにも凛にも迷惑かけるよな。
仮にもコイツは主人だ。
従うしかない。
すると穿は仕方なく凛の元へと向かった。
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