血の絆壊れる心

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何が起こったのかはわからなかった。 覚えてなかった。 何故そうなったのかも分からない。 冬休みも終わり、通常の高校生活を取り戻してからの出来事だった。 家に帰ると珍しく母親が御飯の支度をして待っていた。 御飯の支度といってもスーパーの惣菜を買い与えるだけだ。 共に御飯を食べている間だった。 母親は突然怒り出し、私に物を投げ捨てた。 そこから容赦なく罵声と暴力を浴びせる。 「お前なんか死ねよ。いらないんだよ。」 言葉が私を縛る。 蹴り飛ばされた瞬間、何かが弾けた。 殺意が沸き立つ。 呪い殺して…やる。
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