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『最低』
これが僕、半田透(はんだとおる)の16年だ。人見知りで内気な性格が災いし、友達は1人もいない。中学に上がってからはイジメの標的にされ、高校デビューも大失敗。現在もイジメは絶賛執行中である。そんな僕は今…歩道橋の上にいる。
『…ふう。』
察しの良い人はもう気付いてるかもしれないが、僕はこれから自殺するつもりだ。こんな人生を続けていくくらいなら、いっそ…。
『よし。じゃあ逝くか…。』
そう呟いて、柵に手を掛けた瞬間…。
『ちょっと待てやコラァアアアア!』
『!?』
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