380人が本棚に入れています
本棚に追加
/707ページ
コーヒーを飲みながら寛いでいると、電話が鳴った。
和くんからだ。
「もしもし、陽菜。今大丈夫?」
和くんは、いつも私の都合を確認してくれる。
優しいな。
「大丈夫だよ。お仕事終わったの?」
「もう家だよ。コンビニのお弁当食べ終わった所。ちょっと贅沢に、叙々苑の焼き肉弁当にしちゃったよ」
得意気な和くんが目に浮かぶ。
前は、コンビニばっかりじゃダメだよって思ってたけど、こんなに遅くまで仕事頑張って、夕食作るなんて無理だって今なら分かる。
「そっか。美味しかった?ね、和くん、またご飯食べに来てね」
「ありがとう。でも、陽菜も疲れてるから無理しないでいいよ」
「大丈夫。自炊しないとって反省してた所だから。やっぱり、栄養片寄るしね。それに、和くんにも会いたいから」
最初のコメントを投稿しよう!