二度目のお泊まり

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「大丈夫だからね」 耳元で声がしたかと思うと、体が浮いた。 頭の隅で、これってお姫様抱っこだって思うけど、具合が悪すぎてそれどころではない。 ベッドにそっと下ろされて、柔らかい毛布をかけてもらう。 「陽菜、ちょっと待っててね」 和くんが、すぐにコップに入れたお水を持ってきてくれた。 体をゆっくりおこされて、水を渡される。 あまり力が入らないが、頑張って水を飲んだら、少し気分がマシになってきた。 「陽菜、寝転んで。じっとしてたら気分がよくなるからね」 再び毛布と羽毛布団にくるまれる。 体は暖かいけど、生乾きの髪の毛が冷えてきて寒い。 「くしゅん」 くしゃみが出た。
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