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あっ、て小さく呟いて、和くんがドライヤーを持ってきてくれた。
「陽菜、ちょっと我慢してね」
和くんは私を起こして、倒れないように、枕を背中とベッドヘッドの間に置いてくれた。
そして、手早くドライヤーで乾かしてくれる。
「和くん、ごめんね」
「昔も乾かしてあげたの覚えてる?陽菜がまだ小学2年生くらいだったかな。懐かしいね」
和くんの手、気持ちいい。
座ってると、まだ少しクラクラするけど、大分ましになってきた。
「はい、おしまい。陽菜具合はどう?着替え持ってきたんだけど」
あれ、私今どういう格好なんだろう。
そう言えば…
倒れそうになって、咄嗟にバスタオルを巻いたのを思い出した。
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