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ネジェンヌパスはタバコとライターを胸ポケットから取り出し、タバコに火を点けた。3回ライターのカチッという音が地下室で響き渡り、火が煌々と暗闇を照らし出す。
「ご主人様…寒いです」
俺が裸で寒さと恐怖に震えているとネジェンヌパスは俺をベッドの上で這いつくばらせ、背中にタバコの火を押しつけた。
「ヒッ、あ、熱い…」
俺は涙を堪えた。
「厚かましくおねだりなんかするからよ。いい?ザード。君は私の玩具。玩具は喋らせたい時にだけ喋らせるものよ」
ネジェンヌパスがさて、と口に出す。
「典型的なSMでも始めようかしら。鎖で吊るし上げないと」
ネジェンヌパスの視線の行き先を見て、俺はギョッとする。どう見ても小柄な俺では爪先立ちが精一杯な高い吊るし鎖があった。
ネジェンヌパスは遠慮なしに俺をそこに繋げる。足を少しでも地面に付けていないと手首が千切れそうだ。足も足で爪先だけで体重を支えようとするとかなり痛む。
「お願いします…鎖を少し緩めて下さい、ご主人様」
ネジェンヌパスは地下室の倉庫から、如何にも高級そうな取手に宝石の散りばめられた鞭を取り出し、いきなり俺を打ち付けた。
渾身の力でやられたからか、血が飛び散る。
俺は泣き喚いた。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…」
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