2話「しますか?しませんか?」

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 どれほどの時間が経ったかは分からないが、手続きが完了したようだ。 「準備ができましたのでこちらへ。」  言われるままに着いて行く。  しばらく進むとお姉さんが立ち止まり、宙に手をかざすと黒い穴が現れた。 「では、ここにお入りください。」  穴の前まで進み、お姉さんの方を見る。 「どうかしましたか?」  お姉さんに向かって頭を下げた。つもりだ。 (色々とありがとうございました。) 「これも仕事ですので。行ってらっしゃいませ。」  そう答えたお姉さんの笑みは綺麗なものだった。 (行ってきます!)  短く答えて、穴へと飛び込む。  ぐにゃぐにゃとした気持ちいいのか悪いのか、不思議な感覚が俺を襲う。
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