4話「『アレ』が生えました」

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 時間が経ち、昼を少し過ぎた頃―――  昼食をフィーと一緒に取ったラスは仕事へと戻り、フィーは一階でミルクを作っている。  やってしまった。  さすがに夜までは持たないとは思っていたが・・・早すぎる。  漂う香りに赤ん坊の我が身を呪う。  夜までこのままかと考えると泣き出したくなってくる。  どうしようかと思案しているとフィーが部屋に入ってくる。 「・・・あっ、ど、どうしよう!」  フィーは俺の状態に気付き慌て始める。  さすがにこんな幼子におしめの世話など酷というものだろう。  オロオロとするフィーに、放っておいて大丈夫だと声をかける。  きっと姉パワーで理解してくれるだろう。 「だ、だめだよ!そんなの!」  フィーが意を決し、おしめを外しにかかる。  止めようと声を出すが抵抗虚しく、おしめはパージされてしまった。  封印されし香りが部屋に解き放たれる。
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