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時間が経ち、昼を少し過ぎた頃―――
昼食をフィーと一緒に取ったラスは仕事へと戻り、フィーは一階でミルクを作っている。
やってしまった。
さすがに夜までは持たないとは思っていたが・・・早すぎる。
漂う香りに赤ん坊の我が身を呪う。
夜までこのままかと考えると泣き出したくなってくる。
どうしようかと思案しているとフィーが部屋に入ってくる。
「・・・あっ、ど、どうしよう!」
フィーは俺の状態に気付き慌て始める。
さすがにこんな幼子におしめの世話など酷というものだろう。
オロオロとするフィーに、放っておいて大丈夫だと声をかける。
きっと姉パワーで理解してくれるだろう。
「だ、だめだよ!そんなの!」
フィーが意を決し、おしめを外しにかかる。
止めようと声を出すが抵抗虚しく、おしめはパージされてしまった。
封印されし香りが部屋に解き放たれる。
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