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返答が無く、非常事態だと判断したラスがドアを開けて家に入ってくる。
ラスはフィーの名を叫びながら一階を見回ったあと、二階へと駆け上がってきた。
ベッドの柵に掴まって立つ俺を見てラスが叫ぶ。
「うお!?立ってる!?・・・って、フィーは!?」
俺はベッドの柵の間から腕を出し、フィーを指し示す。
ラスが駆け寄り、倒れたフィーの姿を見つけた。
「フィー!?どうしたの!?」
ラスが肩を揺すって声をかけるが反応は無い。
「と、とりあえずババ様を呼んでこなきゃ!」
フィーをサレニアのベッドに寝かせ、ラスは文字通り飛び出していった。
ベッドに寝るフィーの様子を見てみるが、目を覚ます気配は一向に無い。
しばらくするとババ様がやってきたようだ。
ラスの急かす声が聞こえた。
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