277人が本棚に入れています
本棚に追加
/190ページ
ラスに手を引かれ、ババ様が部屋に入ってくる。
ババ様はフィーの様子を見ながらラスに問いかけた。
「一体何があったんだい?」
「分かんないよ、窓が割れる音がして駆けつけてみたらフィーが倒れてたんだ。声かけても目を覚まさないし、私じゃどうも出来ないからババ様を呼んできたんだ。」
ラスの答えを聞きながらババ様は俺の様子も確認する。
「おや、おしめが外れてるじゃないか、仕方ないねぇ。」
そう言いながらババ様は手際よくおしめを着けてくれた。
ババ様が顎に手を当てて、独り言をぶつぶつと呟く。
「おしめが外れてるってことは、おしめの交換をしてたってことかい?それにしては臭いも何も・・・まさか、魔法を使ったのかい?コイツはまずいのう・・・。」
ババ様はしばらく目を閉じて考えを纏めると、ラスに指示を出す。
「ラス、ワシの家に青い薬の入ったビンがあるからそれを全部持っといで!」
「わ、分かったよババ様!」
ラスは返事と同時に部屋を飛び出して行った。
*****
最初のコメントを投稿しよう!