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俺にも出来ることは無いかと、自分のベッドからフィーを観察し続けている。
ふと、ババ様が魔力の暴走と言っていた事を思い出し、フィーに流れる魔力を視てみる。
するとフィーの身体から魔力が流れ出ているのが視えた。
周囲の人を確認してもフィーの様に魔力が流れ出てはいないようだ。
あの漏れている魔力を止めればなんとかなるかも知れないが、この距離では細かいところまでは分からない。
迷うことなんて無いかと、俺は触手を使って自分のベッドからフィーの元まで移動を始めた。
驚きで眼と口を開いたままの一同の間をゆっくり通り抜け、フィーのすぐ隣へ陣取る。
魔力の流出場所を探ってみると、フィーの右の掌からまるで煙の様に漏れていた。
魔法を使ったときに翳していた方の手だ。
触手で魔力が漏れている箇所を押さえてみる。・・・効果なし。
そのまま魔力を流し込んでみる・・・が、これもダメ。
今度はフィーの体の中を流れる魔力を右手から追って視てみる。
胸の中心近くにある魔力の塊から、右肩、腕を通って手のひらまで流れているようだ。
魔力操作でどうにか出来るだろうか。
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