第1章~童貞のお呼び出し申し上げます~

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~~~~~~~~~~~~~ 童貞を守ると誓ったあの日から20年がたった。 あの日9歳だった俺には童貞のことなんて全くわからなかった。 だけど、自分の力で何かを守れる、そう思ったらとっても楽しくて、うれしくて。 小学校の頃は時が流れるまま過ごした。 普通に卒業し地元の中学へ行った。 もちろん、童貞を守るヒーローになるって夢はそのままだった。 まあ12歳にもなってヒーローっていうのは笑われるということはわかってたから誰にもいわなかったけど そこで俺の人生は変わったんだ。 そこで見たもの 離れて寄ってを繰り返し、「結婚する」を連呼する馬鹿ップル 生徒を売春し逮捕される中年教師 そして、 「非童貞から馬鹿にされる童貞達」 俺はついに気づいた。兄さんが言っていた「童貞を守る」という言葉の意味を… 奴らはクラスのパッとしない男子をあざ笑った挙句「永遠に彼女ができない童貞名簿(笑)」というなんとも幼稚なノートを作りまとめ上げていた。(後に教師に見つかり教育指導を受けていたが) だけど俺は許せなかった。 童貞というだけでここまで酷い扱いを受けるのかと。 そこで俺はついに動き出した。 そう、本当に魔法使いを目指すことにした。
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