第1章 うりぼーVSおっさん

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……… ガシィ!!! 「ぷぎぃいいいぃぃぃぃいいいいいいゃぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」 「うえああああああおおおおおおお!!!?????????」 謎の叫び声に驚き顔を上げるとそこには イノシシの子供、「うりぼー」が居た。 すると男性、うりぼーを掴んだ手を緩めることなく引き寄せ… 「ああああああかわえええええええあああああ!!!」(顔をうりぼーに擦り付けている) 額から流れる血でうりぼーが赤く染まってゆく。 「ぷぎぃいいいいいいいいい!!!ぴぃいいいぁああああああああ!!!!」 必死に悲鳴をあげるうりぼーなどつゆ知らず欲の赴くまま顔を擦り付ける。 「ピギィイイイイイイイアアアアア!!!!ピィイイイイイイ!!!!!!!」 山にこだまするうりぼーの悲鳴 「あははっはははっはうへへっへへっへっへ」 夕暮れの日本海に響く男性の不気味な笑い声 横に転がるピンクの可愛いバックとスーツを着た中年男性が線路で血だらけになりながらうりぼーに顔を擦り付けうりぼーを血みどろにしていく。 しかしそんな楽しい(男性にとって)時間も終わりがやってくる。 ………ドドドドドドドドド…………… 「かわえええええええe…ん???」 何かが来る 恐ろしい何かが 例えるならタタリガミに呪われた…ヤツが…!!! …ドドドドドド 親猪「ギャァァアアアアアアアアアス!!!」ドドドドドドドドドドドド 中年男性「アイエエエエエエエ!!??シシガミ=サマ!!??ナンデ!!??」 恐らくこの血みどろなうりぼーの母親だろう。 うりぼーの悲鳴を聞いて一目散に走ってきたと考えれば簡単だが、出血で意識がもうろうとし始めている男性はうろたえている。 シシガミ様は親の敵と言わんばかりの形相で一直線に突っ込んでくる。 正確には親の仇ではなく子供の救出だが 本当にタタリガミでもとりついてるんじゃないだろうか いや、色的にはうりぼーの方がタタリガミか。
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