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男性「やべえよ…やべえよ…」
もうあと50メーターもない。
逃げようにも転んだダメージが残っている。
しかも後ろは崖
逃げ場もない
もう迷う暇はない。
男性は腹をくくった。
男性は必死に立ち上がり足を踏ん張った。
そしてこう叫ぶ。
「本気で来い!!!相手してや「プギイイいいいいいいいいいいいいいい!!!」ぁああああああああア”ア”ア”ア”ア”!!!」どっごしゃああああああああああああああ
間に合わなかった。
男性は崖を超えその先の道路を超え飛んでゆく
もう悔いはない。
猪は崖から落ちずに済んだのだから…
「デカくなれよ…ししなべ…」
空気に声が霞む。
「漢」はそのまま海岸へと消えていった。
線路には石が大量に詰まったアップリケのバック
男性の血痕
そしてイノシシの親子(片方は血みどろ)
夕陽に染まる景色の中、ただただ時間だけが過ぎていった。
そして二時間後
ごるるるるるるるるるるる
??1「ん…?あれは……!」
??2「止まれ!!間違いない!!!おやっさんのアップリケちゃんだ!!!」
ギャリィイイイイイイイイイイイ!!!
ドン!!ブシュゥ!!
ガチャ、タタタタタタ…
??1「アップリケちゃんだな…なんだ?色が違う様な…懐中電灯…」
??1「…おい嘘だろ…?なんだよこの血は…ええ…?おやっさんは…??」
??2「おやっさんいたか…おいなんだこの血は…」
??1「わからない…ただいない…いないんですよ…おやっさんが…」
??2「馬鹿もっとよく探せッ!!!おやっさんどこだァ!!!!」
その数時間後、捜索人数が増やされ十メートル程下の海岸でおやっさん、もとい中年男性は発見されるのだが、あばら数本骨折、小腸破裂、出血多量、頭部裂傷(転んだ時の物)、他切り傷多数という前代未聞の状態になっておりすぐに病院に搬送された。
??1「どうして…どうしてこんなことに…!!くそッ…風来坊共が来なけりゃこんなことには…!!!」
それは数時間前に遡る。
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